これがタイトルホースの貫禄か。札幌2歳Sの覇者グランデッツァが、最終デモで力強い動きを見せた。主戦・秋山を背に、栗東CWでメトロファルコン(2歳未勝利)と併せ馬。4馬身後方から追走する形でスタートすると、一完歩ごとに差を詰めていく。直線で外に持ち出すと、一杯に追われる僚馬を横目に、鞍上の手は動かない。それでも自ら四肢を伸ばし、鋭いフットワークを披露した。
最後は首差遅れたが、6F81秒0-38秒0-12秒7の好時計をきっちりマーク。秋山も「最後は余裕がなくなっていた感じだけど、下がだいぶ緩くて、バランスを崩す感じで走っていたから。81秒なら結構(時計も)出ているし、動きはモタモタ見えたかもしれないけど、心配はないと思いますね」と、周囲の不安を一掃する。
見届けた平田師も「相手が動いたし、こっちは馬なり。先週の(一杯にやった)ことを踏まえて良かったんじゃないか。メトロは先週から乗り役も代わった(助手からジョッキー)し、秋山を見ても全く追っていないからね。遅れた、遅れてないは全く関係ない。時計も十分」と言い切る。先週は右肩付近に軽度の筋肉痛も見られたが、「影響はないと思う」と状態面も問題なしを伝える。「パンパンの馬場が合うと思うし、広いコースもいい。期待していてください」と笑顔で結んだ秋山。桜花賞馬マルセリーナを異父姉に持つ超良血とともに、2つ目のタイトルを奪いにいく。
提供:デイリースポーツ