【坂路/4F51.9秒】
21日の上位時計はサンライズマヌー、ダノングーグー、レッドデイヴィスの音無秀孝厩舎3頭が独占。その数字も50.2秒、50.3秒、50.7秒とすべて51秒を切っており、この時計には音無秀孝調教師も自然と笑みがこぼれていた。
ただ全体的に見ると、基準時計としている51.9秒を切っている馬は少なく、決して時計の出やすい馬場とはいえない。また下級条件や力のない馬だとラスト1Fが13秒後半掛かる状況も目立っており、先週から馬場が回復したとは思えない。
よって4F換算の馬場差は先週と同じ『+0.2秒』で観測している。
なお天候の影響を受けなかった22日も同じ馬場状態と考えてよいだろう。
【CW/5F66.0秒】
21日、初めてCWで追い切ったのが有馬記念に出走予定のローズキングダム。直線ではもたれるような仕草を見せたものの、6F80.3〜5F64.0〜1F12.3秒と速い時計を馬なりでマーク。見た目にはあまり格好よくなかったが、大外を回ってこの時計を出した点は非常に評価できる。
またヴィクトワールピサ、ブエナビスタといった有馬記念出走組が次々と追い切りを行って、速い時計を出している。下級条件の馬でもある程度速い時計を出しており、見た目にも非常に走りやすそうな馬場。
よって5F換算の馬場差は先週より更に時計の速い『-1.0秒』で観測している。
なお天候の影響を受けなかった22日も同じ馬場状態と考えてよいだろう。
【DP/5F64.5秒】
先週も記したが、CWの馬場状態が良く、DPにこだわって追い切られている馬の数が少ない。また追い切っている馬は2歳未勝利が多いので、その点を考慮すると、5Fでの基準時計より速い数字をマークしている馬が多いのは、時計の出やすい馬場だと考えた方がよい。
よって5F換算の馬場差は先週より少し速い『-0.3秒』で観測している。
なお天候の影響を受けなかった22日も同じ馬場状態と考えてよいだろう。[取材:井内利彰]
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。