京都金杯に出走予定のレーヴディソール(撮影:井内利彰)
2011年の追い切り最終日となった今朝、東西の金杯に出走を予定している馬も年内最終の追い切りを行った。
【中山金杯】
ハロー前の馬場が荒れた時間帯に坂路に登場したのは、2011年中山金杯の覇者である宮徹厩舎所属のコスモファントム。単走でリラックスした走りだったが、時計は4F53.5〜3F39.4〜2F25.7〜1F12.5秒とラスト1Fが最も速くなるラップで駆け抜けた。
宮徹調教師も「今日の動きも良かったように、冬場は馬が柔らかくていいですね。今年(2011年)勝った時と同じか、それ以上の状態に感じますよ」と連覇への手応えを感じている様子。
29日に抜群の追い切りを行った橋田満厩舎所属のアドマイヤコスモスは、今朝は坂路で15-15程度の調整。4F64.6〜1F14.8秒でラスト1Fだけが時計になった形だが、引っ掛かって時計が出たというわけではなく、ゆったり走ってもこのくらいの時計が出てしまうほど状態が良いということだろう。
【京都金杯】
松田博資厩舎所属のレーヴディソールはCWでピュアソウルとの併せ馬。追走して直線は内から併せる形となったが、道中少し行きたがっていた分もあるのか、ラスト1Fでは相手の脚色がよく見えた。そして時計は6F84.1〜5F69.4〜4F54.8〜3F40.1〜1F12.3秒。正直、このくらいの全体時計ならラスト1Fは11秒台でまとめてほしかったし、併せた雰囲気も前走から良くなった印象は感じなかった。
今朝が実質最終追い切りとなった佐々木晶三厩舎所属のショウリュウムーンは、いつもと同じパターンで坂路単走。前半をゆっくり入り、後半2Fしっかり伸ばす形で坂路4F53.0〜3F38.7〜2F25.3〜1F12.3秒。帰厩最初の追い切りでは左右の手前を頻繁に替えていたが、今回はブレのないフットワークで躍動感たっぷり。
担当する北岑厩務員は「ほぼ思い通りに仕上がった」と現状に満足。2011年京都金杯は9着に敗れているが、今回はちょっと違った状態で出走することができそうだ。[取材:井内利彰]