フェアリーS・トーセンベニザクラが混戦を制す

2012年01月10日 12:00

内で粘る(左から)ダイワミストレス、マイネエポナに並びかけるトーセンベニザクラ

「第28回フェアリーS・GIII」(芝1600m)は9日、中山11Rに16頭で争われ、中団を追走した3番人気のトーセンベニザクラが直線で力強く伸び、ゴール寸前で差し切った。勝ちタイムは1分35秒5。首差の2着は先行した14番人気のマイネエポナ、さらに鼻差の3着には最内を突いて伸びた5番人気のダイワミストレスが入った。なお、1番人気のオメガハートランドは4着に敗れた。

 初春の中山に可憐(かれん)な花が咲いた。単勝1けた台が6頭という混戦を制した。「ペースが遅かったので“何とか(前が)あいてくれ”と祈ってました。ためればいい脚を使ってくれますから。以前(赤松賞1着)より落ち着きが出ているし、まだ伸びしろもあると思いますよ」と津村。自身にとっても、10年エルムS以来の重賞タイトルを手にして笑顔がはじけた。

 見届けた柴崎師も満足げだ。「きょうのメンバーは実力が紙一重だと思っていたし、津村にも“うまく乗った者が勝つよ”と言っておいた。ホントにうまく乗ってくれたね」。前走の阪神JFは10着。敗因はひとつではないが、「これまで大事にし過ぎたかな」と反省の弁を口にする。

 かわいい愛娘を、今回はキッチリ攻めた。「それでも体が減らなかった。ずいぶんしっかりしてきたね」と成長ぶりに目を細める。この後はいったん放牧へ出してリフレッシュを図る。同世代の牝馬には、阪神JFを圧勝したジョワドヴィーヴル、シンザン記念で牡馬を蹴散らしたジェンティルドンナなどがいて、「強過ぎるよ」と控えめに話した指揮官だが、その表情は明るい。桜の季節が今から楽しみだ。

提供:デイリースポーツ

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