きさらぎ賞・マイネルアトラクト好時計マーク/美浦トレセンニュース

2012年02月01日 18:00

関東から唯一の参戦となるマイネルアトラクトは充実振りをアピール(撮影:佐々木祥恵)

 きさらぎ賞に出走する、斎藤誠厩舎のマイネルアトラクト(牡3)が坂路コースで単走で追い切り。49.2-36.4-24.2-12.3の好時計を叩き出し、充実振りをアピールした。

 追い切りに騎乗した相田調教助手は「前走後(シンザン記念2着)はレースでの疲れはそれなりにありましたが、京都への輸送の影響もさほどなかったですし、徐々にピッチを上げて、先週は坂路でしまい重点にやりました。今日は単走でしたが、相手がいないとフワーッとして気を抜くところがあるので、気を抜かせないようにと思っていたら、49秒台が出ていました。ただ無理して出した時計ではないですし、馬は平然としていました。デビュー時から一戦ごとに良くなっていますし、最近は、さらに逞しさが出てきました。

体調も前走以上だと思います。今回はクラシックを見据えて、前走より1ハロン延びて1800mになりますが、極端に引っ掛かるところもないですし、うまく対応してくれるのではないでしょうか。以前は先行して粘りこむというパターンの競馬でしたが、ここ何走かは、粘ってさらに最後に延びる競馬ができるようになってきて、しぶとさも加わってきました。是非、いい競馬をしてほしいですね」と、レースに向けての抱負を語った。

「デビュー前は稽古でも動きが良くて、新馬戦でも1番人気に推されていたのですが、7着と敗れてしまいました。ただ、あの当時はまだ大人し過ぎましたからね。11月に東京で未勝利を勝ったのですが、その時に馬も自信がついたのか、そのあたりからガラリと変わりました。気持ちも入ってきましたし、ようやく競走馬らしくなってきたという感じがします。

マイネルの馬は鍛えられているので、心肺機能が発達した馬が多いという印象がありますが、この馬もしぶとさがありますし、心肺機能は良いと思いますよ。それに、坂路であれだけ動いた後に、これだけしっかり飼い葉を食べられるというのは、体調が良いのだと思います。ほとんど噛まないで飲んでるのかというくらい、食べるのが速いですけどね(笑)」と、担当の高橋調教助手も、アトラクトのここに来ての成長と体調の良さを感じている様子。唯一頭、関東から参戦するマイネルアトラクトの粘り強い走りに注目だ。

 2月4日(土)の東京5Rの新馬戦(芝1800m)でデビュー予定なのが、同厩舎のマイネルヴェリタス(牡3)だ。「スタミナが豊富な馬で、キレはそれほどでもないですけど、コクがあるという感じですね(笑)。コース形態もこの馬向きだと思いますよ。鞍上は柴田大知騎手でいきます」と鈴木調教助手。同馬の母・カルチェラタンには、柴田大知騎手も何回か騎乗していたというあたりにも縁を感じる。除外の可能性もあるが、出走できれば好勝負が期待できそう。

 その他、先週出走した斎藤誠厩舎の馬の動向についてだが、東京の春望S(1600万下・ダ1400m)に優勝したジェネラルノブレス(牡6)は、このまま厩舎で調整をして、2月11日(土)京都11RアルデバランS(OP・ダ1900m ハンデ)に出走予定。

 京都の松籟S(1600万下・芝2400m)で2着のドリームノクターン(牡7)は、左前脚の副管骨の骨折が判明し、今日(2月1日)、北海道のコスモビューファームに放牧に出た。

 東京のクロッカスS(3歳OP・芝1400m)で3着に入ったヴィオラーネ(牝3)も、左前脚の膝骨折が判明し、2月3日に北海道の田口トレーニングセンターに放牧に出され、社台ホースクリニックで手術することになっている。[取材:佐々木祥恵]

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