東京新聞杯に出走するマイネルラクリマ(撮影:佐々木祥恵)
東京新聞杯に出走するマイネルラクリマが、今日(2月2日)、柴田大知騎手を背にウッドチップコースで単走で追い切られた。
「前走の京都金杯(1着)は、状態も良かったですし、輸送も苦にしないので楽しみにしていました。前走はプラス10キロでしたが、調教もシッカリ積んだ上でのものですし、輸送でも減らなかったですからね。4歳という年齢を考えても、これからさらに充実するという方向でのプラス体重だったと思います。レース後も、大きなダメージもなかったですし、何の不安もなく、ここを目標に調整できました。先週の水曜日もきちんと追っていますし、日曜日には併せ馬をやりました。これが実質的な最終追い切りという形ですね。それで今日は、直線だけちょっと反応を見てもらう感じで、予定通りの内容の稽古ができました。自在性があり、レースは上手な方だと思います。流れに乗って競馬ができれば、勝つチャンスもあるのではないでしょうか」と管理する上原調教師。重賞2連勝のチャンスも十分ありそうだ。
担当の平田調教助手は「人懐っこいですけど、甘噛みをしつこくしてきて、それが痛いんですよね。前はおっとりしていたのですが、走り出してからオラオラ系に変わりました(笑)。馬場でもよく鳴いては、自分の存在を周囲にアピールしています。レースになると、普段とは別馬のように常に一生懸命、走ってくれる馬ですよ」とラクリマの素顔を教えてくれた。
追い切りで初めて手綱を取った柴田大知騎手は「初めて乗ったので比較がつかない部分はありますが、思ったよりも時計が出ていますし、やはり能力はあると感じました。前走の金杯を見ると、一瞬の脚というよりは、長くいい脚を使えるイメージがありましたが、今日乗ってみても、そんな印象を受けました。すごく素直ですし、乗りやすい馬ですよ。今回は代打ですけど、頑張りたいですね」と、抱負を語ってくれた。
その柴田大知騎手は、土曜日の東京8R春麗ジャンプSでマイネルネオスにも騎乗予定だ。「63キロと斤量が重い分、どうかと思いますが、うまく立ち回ってレースができればと思います。使われて上向いてくる馬ですし、状態はさらに良くなっていると思います」(柴田大知騎手)。斤量を克服できれば、好レースが期待できそうだ。(取材:佐々木祥恵)