調整過程に不安がないトランセンド(左)、エスポワールシチー(右)。いざ決戦!(撮影:井内利彰)
朝一番の坂路を駆け上がった
トランセンド(栗東・安田隆行厩舎)。キャンターに入ると徐々に気合が乗り、ぐんと加速しそうな気配を見せたが、鞍上の山下久美調教助手が手綱を抑えると我慢。最後の1Fだけ少し手綱が緩められて、1F14.6秒と終いを伸ばした形になったが、ほどよく気合が乗った最高の最終調整に映った。
安田隆行調教師も「言うことはありませんね。馬体重は528キロで発表していますが、輸送すると減るタイプなので、520キロ前後で出走できると思います。申し分ない状態に仕上がりました」と満面の笑み。画像は今朝の調教後だが、毛艶は良く、張りのある馬体。ずっと見ていたくなる惚れ惚れするような体つきだった。
新パートナーに武豊騎手を迎える
エスポワールシチー(栗東・安達昭夫厩舎)は担当する森崎教太調教助手が跨って、後半の時間帯に坂路を駆け上がった。今週の追い切りについては「(馬場が悪かったので)ノメるようなら無理せず、ノメらないならある程度追ってほしいと指示していましたが、ノメらなかったので、しっかりやったみたいですね。
バランスを崩さずにしっかり走ってこれたのは体調が良い証拠でしょうね」と満足げな安達昭夫調教師。
出走順上位の回避により出走が叶った
ヒラボクワイルド(栗東・大久保龍志厩舎)。前走12着の惨敗に関しては「馬群に揉まれる力を出し切れないタイプ。前走はそんな感じでしたね。今回はどこかで外に出せるような展開になれば」と大久保龍志調教師。除外の可能性濃厚だったが、2週続けてDPでしっかり追われており状態は万全。蹄冠炎症で出走を回避した僚馬
ヒラボクキングの分まで全力を出し切ってほしい。(取材:井内利彰)