「第7回オーシャンS・GIII」(芝1200m)は3日、中山11Rに16頭で争われ、中団を追走した9番人気のワンカラットが直線で馬群を割って抜け出し、10年キーンランドC以来の重賞勝利を挙げた。勝ちタイムは1分9秒2。3/4馬身差の2着は5番人気のグランプリエンゼル、さらに首差の3着には14番人気のベイリングボーイが入り、3連単は266万1980円の大荒れとなった。なお、1番人気のカレンチャンは直線で伸び切れず、4着に敗れた。
10年サマースプリントシリーズの覇者が、久々にまばゆいばかりの輝きを放った。時計がかかり、なおかつイン有利の馬場状態も味方したとはいえ、全く危なげのない内容。藤岡佑は「本当にうれしい。返し馬からかなり雰囲気が良かった。ごちゃついていましたが、イチかバチか内で我慢。4角を回ったときには勝てると思いました」と満面の笑みで復活劇を振り返った。
3日に新装オープンした中京で行われる次走の高松宮記念(25日・中京)が、引退レースになる予定。これまでGIは7回挑戦して4着(09年桜花賞)が最高成績だが、藤岡健師は「最高の形で迎えられる」と悔いのない仕上げで臨むつもりだ。
提供:デイリースポーツ