日経賞に出走するマイネルキッツ(撮影:佐々木祥恵)
日経賞(24日、GII・中山芝2500m)に出走する
マイネルキッツ(牡9)について、追い切り後、国枝栄調教師に話を聞いた。
「追い切りで鼻出血を発症して有馬記念を回避しましたが、あの時に一度仕上がっていた状態で、レースの間隔を開けることになってしまったこともあって、前走のダイヤモンドS(GIII・2月18日・3400m)に向けてはギッチリ攻めることができませんでした。それで仕上げつつという感じで迎えたレースでしたから、一生懸命走ってはくれてはいましたが、結果は10着ともうひとつでしたね。レース後は、特に問題ありませんでしたので、日経賞を目標に調整してきましたが、ここまで順調に来ていますし、良かったと思います。1週前はポリでやりましたが、もともと、調教はそんなに動かないですし、年齢も年齢ですから、可もなく不可もなくという感じでした。今日はウッドチップコースで、他の厩舎に併せ馬(
ソルレヴァンテ・池上昌弘厩舎)をお願いして、その馬のペースに合わせる形での追い切りでした。闘志を表に出すタイプではないですけど、時計的にも十分でしたし、ガラリ一変という感じではないですが、前走に比べても状態は上がってきていると思います。中山は実績がありますし、日経賞で走った時には、春の天皇賞でもいい結果が出ていますので、頑張ってもらいたいですね」と、意気込みを語った。
同馬の性格について、担当の菅野隆夫厩務員は「人懐っこいですよ。ちょいちょい甘噛みしてきますが、うまく服だけ噛むんですよ。だからこの馬に、噛みつかれたことは一度もないですね」と相棒の愛らしい一面を教えてくれた。
このレースで好結果を残して、大目標である春の天皇賞に向かえるかどうか、注目の一戦だ。(取材:佐々木祥恵)