小柄な馬体に高いハードルを課した。ラスヴェンチュラスに「馬体重を気にせずに、しっかり負荷をかけた調整を積んできた」と小島茂師。前走が408キロでの参戦で、調整次第では400キロを切る恐れもあった。それでも「人間がそれを怖がっては」の言葉通り、中間は15-15を含めて8本の攻め馬を消化。
直前も美浦坂路で4F53秒6-39秒6-12秒5の時計を記録した。「動きは良かった。いい感じだったよ」と指揮官。ハードな攻めに耐えた根性娘をたたえると同時に、状態の良さを感じ取る。「スタートからポンと行けるタイプではないから、東京は合っている」と府中への舞台変わりを歓迎した。勝って、オークスへ。トライアルでニューヒロイン誕生へ大きく前進する。
馬なりながらも脚取りは実に軽快。セコンドピアットは美浦Pで単走追い。楽な手応えのまま、5F64秒2-37秒1-12秒0で駆け抜けた。田中清師は「まあまあというところだね」と順調ぶりに笑みを浮かべる。新馬戦V後は勝ち切れないが、能力は確か。「男馬相手でも差のない勝負をしている。力はあるので、あとは抽選を突破できれば」と話した。
提供:デイリースポーツ