蛯名を背に美浦坂路で上昇気配を感じさせたアパパネ(右)
復権を狙うアパパネが豪快に美浦坂路を駆け上がった。スカーレットリング(3歳未勝利)を1馬身追走し、ラスト1Fから蛯名が合図を送る。最後は楽々と2馬身先着。4F50秒5-37秒6-12秒2を叩き出した。
「今日はしまい重点で」と国枝師。前走時はシェイプアップを狙い、美浦北Cでの7F追いを敢行したが、太め感なく好仕上がりだからこそ、奇策を打つ必要性はない。「とりあえず順調。年齢を重ねて良化はスローになっているのかも。以前は叩き2走目で変わったけど、今は叩き3走目なのかな」と蛯名は分析。その言葉通りなら、当然さらなる前進が見込める。
もとより前走の敗因は状態面や実力の衰えではない。「道中で外から押し込められて、かなりキツイ競馬になった」とジョッキーは振り返る。「負けたとはいえ、内容は悪くない。実力は持っている。終わってないよ」と語気を強めた。
牡馬撃破を狙う。マルセリーナは栗東CWでベストクルーズ(5歳1600万下)との併せ馬。内に進路を取ったとはいえ、軽く仕掛けただけで2馬身先着した。6F84秒0-39秒3-13秒2に、松田博師は「休み明け3走目で上積みはなさそうだが、前走の状態は出来は維持できている。今の男馬なら相手は関係ないだろう」とGI2勝目を見据えた。
提供:デイリースポーツ