現地時間1日、仏国・ドーヴィル競馬場で行われたカブール賞(2歳、仏G3・芝1200m)に、サンデーサイレンス産駒の米国産馬レイマン Layman(牡2・仏・A.ファーブル厩舎)が出走。G.スティーヴンスが騎乗し、単勝4.4倍の2番人気に推されたレイマンは2着インハビタント Inhabitantに5馬身差をつける圧勝で、初重賞制覇を飾った。勝ちタイムは1分10秒90(良)。
勝ったレイマンは父サンデーサイレンス、母ライール(その父Nureyev)という血統。母は英1勝のみだが、祖母アリダレス Alydaressは89年の愛オークス(愛G1)勝ち馬で、牝系はラシアンリズム Russian Rhythm(牝4、英1000ギニー-英G1)、ディクタット Diktat(牡9、モーリスドギース賞-仏G1)、シャダイード Shadayid(牝16、英1000ギニー-英G1)などが出た欧州の名門。同馬の母ライールはダーレースタッドマネージメント所有のまま日本に輸入され、00年、01年にサンデーサイレンスを種付け。レイマンの姉に日本生まれで初仔のサイレント Silent(牝3・仏・H.パンタル厩舎)がいる。レイマンは01年11月に母が米国に送られ、02年4月7日に米国で生まれた。
レイマンは7月10日に仏・ドーヴィル競馬場のマロール賞(未出走・芝1400m)でデビュー。3頭立てのこのレースで、2着パチャドレ Pacha De Retzに1.1/2馬身差をつけ勝っており、今回の勝利でデビューから2連勝を達成した。サンデーサイレンス産駒の海外重賞勝利はサンデーピクニック(牝8)による99年のクレオパトル賞(仏G3)、ステイゴールド(牡10)による01年ドバイシーマクラシック(首G2)、香港ヴァーズ(香G1)、サイレントオナー Silent Honor(牝5)による01年チェリーヒントンS(英G2)、サンデージョイ Sunday Joy(牝5)による03年オーストラリアンオークス(豪G1)、WHストックS(豪G3)、続き5頭目で8勝目となった。他に、ダヌータ Danuta(牝4)による03年UAEオークス勝ちがある。ステイゴールド以外は海外調教馬。