ゲシュタルトは昨秋のオールカマー以降、(2)(5)(4)(2)(3)(9)着と堅実な成績。1月のアメリカJCCではルーラーシップの3着に好走するなど、実力はここでは上位だ。「ここを目標に早めに帰厩して、予定通りきています。大跳びな馬だけど、小倉でも走っているし、小回りにも対応してくれると思う」と影山助手は順調な調整をアピール。それもそのはず、栗東CWで行われた1週前追い切りでは、5F66秒5-11秒9を馬なりでマークし、一杯に追われる相手を尻目に楽々と先着してみせた。「休み前こそ崩れたけど、それまでは安定して走ってくれていた。いい状態で使えそうなのが何より」。2つ目のタイトル獲得へ態勢は整った。
昨秋の天皇賞以来となるシンゲンだが、ここへ向けて態勢は万全だ。戸田師も「放牧先でも乗り込んでの入厩。時季的に汗をかくので太め感はないし、久々でも好調時の雰囲気にある」と仕上がりの良さを強調。注目された1週前追い切りでは、美浦Wで6F83秒7-12秒6を馬なりでマーク。やや迫力不足の動きだが反応はスムーズで、1日にもラスト1F12秒2と脚を伸ばし、復帰戦に向け調整に余念がない。「他馬との斤量差が鍵になるが、9歳でもまだ若く、GIIIならという気持ち。次戦は新潟記念を予定。ポンポンといければいいね」。早くも指揮官は次の青写真を描いている。
提供:デイリースポーツ