幸英明騎手が騎乗して追い切りを行ったスーニ(撮影:井内利彰)
馬場開場直後のDPに登場したファリダット(栗東・松元茂樹厩舎)はヨドノエースを追走する併せ馬。2馬身ほど後ろから追走する間隔を保ったまま、4コーナーに入ってきたが、直線に向くと自然なスピード乗りであっさりとヨドノエースを交わす。鞍上の佐藤哲三騎手が軽く仕掛けると、ゴールまで更に加速。手応えは十分に余力が残ったままでゴール。時計は6F83.8〜5F66.4〜4F51.7〜3F37.5〜1F11.1秒と、全体は遅いものの、ゴールへ向けて、きれいな加速ラップを踏むことができた。
坂路でのキャンターを終えた後、CWに登場したのは幸英明騎手が跨ったスーニ(栗東・吉田直弘厩舎)。馬場には手前から入って、1コーナーから2コーナーまでは落ち着かせる感じでのダグ。向正面に入るとキャンターになるも、極端にペースが速くなることはなく、ゆっくりとペースを上げる。時計は6F88.8〜5F71.5〜4F55.2〜3F39.7〜1F12.4秒と正味3Fだけの追い切り。もちろん最後まで余力十分の走りだったが、全体的な時計を考えれば、ラストの伸びもさほど強調する点はない。
前走北海道スプリントCを制したセレスハント(栗東・松永幹夫厩舎)は今回手綱を握ることになった武豊騎手が跨っての坂路での追い切り。時計は4F52.5〜3F38.7〜2F26.2〜1F13.4秒。動きを見守った松永幹夫調教師は「少し行きたがる箇所があった分、終いは少し止まり気味でしたが、時計の掛かる馬場状態だったことを考慮すれば、十分に速い時計ではないでしょうか。馬体も充実していますし、楽しみですね」とコメント。(取材:井内利彰)