新潟5R・芝1600mでデビュー予定のオメガキングティー(撮影:佐々木祥恵)
土曜日、新潟5Rの新馬戦(芝1600m)でデビュー予定のオメガキングティー(牡2/父ジャングルポケット)と、日曜日、新潟10Rの瀬波温泉特別(3歳以上1000万下・ダ1800m)に出走予定のワイルドロジャー(牡3)について、管理する斎藤誠調教師に話を聞いた。
【オメガキングティー】
「3週前の追い切りで、内田博幸騎に乗ってもらったのですが、デビューさせるのはまだ早いということでしたので、その後も乗り込みを進めてきました。千葉トレーニングセール出身の馬ということもあり、気持が入りやすく、入厩当初は、体と気持ちがうまく噛み合っていませんでしたが、最近は心身がうまく噛み合ってきましたね。追い切りを重ねるごとに良くなってきましたが、頭の高いところがあるので、当たりの柔らかい石橋脩騎手に依頼しました。先週の時点でほぼ仕上がっていましたので、今週は70-40くらいという指示で、石橋騎手に乗ってもらい、感触を確かめてもらいました。スタートは速いというほどではないですが、普通に出ますし、気性が前向きでスピードもあります。調教を見ていても、走りにセンスを感じますので、新馬としては高いレベルだと思います。まだ若いので、腰に甘さがありますが、良いレースが期待できそうですね」
【ワイルドロジャー】
「レパードステークスは、この馬1頭だけ除外になってしまったのでがっかりしましたが、除外の場合は、ハンデ戦ということもあり、このレースを使おうと考えていましたので、除外の影響はありませんね。この馬は、ペースに左右されますし、仕掛けどころも難しいので、常に自分自身との闘いとなります。まだトモに緩さが残っていて、最初に急がせると走りがバラバラになってしまうので、出たなりでレースを進めてもらう予定です。新潟のダートは、直線が長いわりには、前が止まらず、追い込みも決まりづらいので、マクっていく脚をどこで使うかを、和田竜二騎手と相談します。トモが緩い関係で、右回りだと手前を替えなかったりするので、左回りの方がいいですし、今回は初めての古馬1000万条件との対戦となりますが、メンバーもレパードステークスより戦いやすそうですし、ハンデも53キロなので、楽しみですね」
日曜日、新潟6Rの新馬戦(芝1400m)でデビュー予定のオーゴンチャチャ(牝2/父アドマイヤドン)と、日曜日、新潟5Rの新馬戦(芝1600m)でデビューするソムニアシチー(牝2/父メイショウサムソン)について、谷原義明厩舎の谷原吉一調教助手に話を聞いた。
【オーゴンチャチャ】
「門別競馬場で調整をされていましたので、こちらに入厩した当初から、だいぶ仕上がっていました。門別の方々が教えてくれていたので、ゲートの出も速いです。先週の芝コースでの追い切りは、時計も速く、負荷を掛けた本追い切りでしたので、今週は70-40で、動きの確認と息を整える最終調整にしました。まだ2歳ですから、集中し切れていない面もあり、フワフワしながら走っているので、周りに馬がいた方がいいようです。ムキになるところもありませんので、追って味がありそうな感じがしますし、走りは素軽いです。母のオーゴンサンデー(6勝)は、普段は大人しかったですけど、馬場に出るとカン性が強く、乗り手をグイグイ引っ張っていくタイプでした。この馬は、おっとりしていて、素直で、コントロールもしやすいですが、まだ自分からグイグイ動くという感じではないので、競馬を使いながら、母のようになってきてくれれば、と思っています」
【ソムニアシチー】
「ここまで時間をかけて、厩舎でじっくり調整してきましたので、乗り込み量は豊富です。入厩当初は非力でしたが、乗り込みを重ねていくうちに、体つきが変わってきました。怖がりな馬で、先々週、ウッド3頭併せの真ん中に入ったときも怖がっていて、全体時計は68秒台でしたが、直線を向いて嫌気が差してしまい、終い1ハロンは14秒8かかりました。今週の追い切りは、坂路で再度3頭併せの真ん中でしたが、終始ハミを噛みっぱなしで力んでいましたが、最後まで諦めずに走り抜けてくれました。怖がりでゲートは速い方ではありませんが、スタートを決めて、馬込みに入らずレースが出来ればいいと思っています。ここを目標に体もスッキリと仕上がりましたし、母のエレアシチーも3勝していて、血統的な楽しみもあります。競馬を使って、更に良くなってきそうな感じもします」(取材:佐々木祥恵)