現地時間22日、仏・ドーヴィル競馬場で行われたモルニ賞(2歳・仏G1、芝1200m)に、米国産のサンデーサイレンス産駒レイマン Layman(牡2・仏・A.ファーブル厩舎)がG.スティーヴンス騎手騎乗の1番人気で出走したが、勝ち馬から1.1/2馬身差の2着に惜敗した。勝ったのはC.ルメール騎手騎乗の5番人気ディヴァインプロポーションズ Divine Proportions(牝2、仏・P.バリー厩舎)で、勝ちタイムは1分12秒8(重)。2着からさらに1.1/2馬身差の3着にはラシアンブルー Russian Blueが入った。
2着に敗れたレイマンは、父サンデーサイレンス、母ライール(その父Nureyev)という血統。母は英1勝のみだが、祖母アリダレス Alydaressは89年の愛オークス(愛G1)勝ち馬で、牝系はラシアンリズム Russian Rhythm(牝4、英1000ギニー-英G1)、ディクタット Diktat(牡9、モーリスドギース賞-仏G1)、シャダイード Shadayid(牝16、英1000ギニー-英G1)などが出た欧州の名門。7月10日に仏・ドーヴィル競馬場のマロール賞(未出走・芝1400m)でデビュー戦を初勝利で飾り、前走カブール賞(2歳、仏G3・芝1200m)では2着に5馬身差をつける圧勝で初重賞制覇を飾っていた。通算成績3戦2勝。
勝ったディヴァインプロポーションズは、父Kingmambo、母Myth to Reality(その父Sadler's Wells)という血統で、半兄には15日に行われたジャックルマロワ賞(仏G1)を勝ったウィッパー Whipper(牡3、仏・R.コレット厩舎、父Miesque's Son)がいる。また、従姉にはJRAで2勝を挙げたルナティックラヴ(牝7、父Kris)がいて、牝系はシャーリーハイツ Shirley Heights(父Mill Reef、78年英ダービー-英G1)と同じ一族。ちなみに、Kingmambo×Sadler's Wellsという配合はエルコンドルパサー(99年サンクルー大賞典-仏G1)と同じ。本馬はデビューから2連勝でボワ賞(仏G3・芝1000m)を4馬身差圧勝し初重賞制覇を飾ると、続くロベールパパン賞(仏G2・芝1100m)も快勝。今回の勝利で初のG1制覇を重賞3連勝で達成し、無傷の4連勝となった。通算成績4戦4勝。なお、ディヴァインプロポーションズの半兄ウィッパーも03年に同レースを制しており、同レース兄妹制覇となった。