札幌2歳Sを快勝したコディーノ&横山典(左)=札幌競馬場
「第47回札幌2歳S・GIII」(芝1800m)は1日、札幌11Rに14頭で争われ、3番人気の
コディーノが素質馬が集った一戦を鮮やかな決め手で制し、クラシック戦線の主役に躍り出た。道中は4番手のインでしっかり折り合って追走し、絶好の手応えで直線へ。鞍上の横山典がステッキを入れると、反応良く
トップギアに切り替え、ラ
イバルたちをあっさり突き放して勝負を決めた。勝ちタイムは1分48秒5。1番人気の
ラウンドワールドは後方から外を回って長く脚を使ったが、1馬身3/4差の2着。さらに2馬身半差の3着には9番人気の
エデンロックが入った。なお、2番人気の
トーセンパワフルは好位追走から伸びを欠き、7着に敗れた。
付きっきりで面倒を見てきた横山典は笑顔が絶えない。「2回目でちゃんとゲートを出てくれたし、折り合いがついて、追い出してからの反応も良かった。操縦しやすいし、まだ緩いなかでこれだけの競馬ができるのは大したもの」と無限の可能性に胸を高鳴らせた。
藤沢和師は札幌での重賞初V。現役単独トップの重賞84勝で、JRA全10場重賞制覇へ残すは小倉のみとした。「気が乗りやすく、速いところが得意な血統だけど、落ち着いていたし、余裕がある。道中も掛からない。いろんなことが教えられる」と語り、まだ成し得ていない牡馬クラシック制覇に手応えをつかむ。
今後は北海道のノーザン
ファーム早来に放牧へ出し、次走は東スポ杯2歳S(11月17日・東京)が有力。サッカー元イ
タリア代表のロベルト・バッジョの愛称を受け継いだ素質馬は、幻想的な走りで王道を突き進む。
提供:デイリースポーツ