無敗の舞台でGIに勢いをつけたパララサルー(右)=中山競馬場
中山11R・秋華賞TR紫苑S(芝2000m)は、中団につけた1番人気パララサルーが、内からうまく抜け出して快勝。秋華賞(10月14日・京都)の優先出走権を手に入れた。勝ちタイムは1分58秒4。「いい位置を取ろうと思っていたけど、流れていたのでこのあたりでいいかなと。今までにない競馬のスタイル。次に向けていい競馬ができた」。新馬戦以来のコンビだった三浦は、春にはなかった操縦性の良さを強調。「関西馬は強いけど、その中に交じっても戦っていける器」と胸を張った。
桜花賞では2週間の栗東滞在になじめず、10キロ減で9着に敗退。その経験を踏まえて、国枝師は「向こうに行ったときは雰囲気が良くなかった。美浦で調整して、直前輸送になると思う」と本番までのプランを語った。
第1冠は完調で臨めずに、オークスは追い切り後の挫石で回避。春の2冠は悔しい思いをした。「2冠馬は別格だよ」と師はジェンティルドンナに敬意を表しつつも「今まで流れに乗れなかったけど、乗れたからね。頑張って食らいつきたい」と前を向く。今度こそ100%の状態で女王にぶつかっていく。
提供:デイリースポーツ