29日、札幌競馬場で行われた3R・2歳新馬(芝1000m)は、五十嵐冬樹騎手騎乗の3番人気サイボーグ(牡2、栗東・藤原英昭厩舎)が、中団待機から直線外に持ち出すと、先に抜け出した1番人気サクセスドマーニをクビ差し切り優勝した。勝ちタイムは58秒3(良)。さらにアタマ差の3着に後方から追い込んだ5番人気スギノウルフが入った。
勝ったサイボーグは、父タバスコキャット、母パワフルレディ(その父マルゼンスキー)という血統。半兄に93年日本ダービー(G1)馬ウイニングチケット(牡14、父トニービン)や、95年ラジオたんぱ杯3歳S(G3)など重賞2勝のロイヤルタッチ(牡11、父サンデーサイレンス)、叔父にカリスタグローリ(牡16、父ブレイヴェストローマン、91年クリスタルC-G3)がいる。牝系は名門スターロッチ系の一族となる。父のタバスコキャット(父Storm Cat)は、94年プリークネスS、ベルモントS(共に米G1)を制し、96年に種牡馬入り。01年に日本に輸入されたが、今年3月6日に種付け中に心臓マヒを発症して死亡している。同馬の産駒は今年のJRA2歳戦では初勝利となった。