進化したフェノーメノ、僚馬相手に豪快デモ/セントライト記念

2012年09月14日 12:00

美浦Wで好仕上がりをアピールしたフェノーメノ

 ダービー2着馬フェノーメノが、美浦Wでベストパフォーマンスを披露した。誘導役ラッキーバニラ(5歳OP)を前に置いてスタートし、直線で軽く仕掛けられて1馬身の先着。6F82秒5-38秒5-12秒9の時計で鋭い動きを見せた。

 戸田師が強調したのは仕掛けてからの反応の良さだ。「動きは良かったし、いい状態で出走できる。春と比較して反応は随分と良くなった。ケイコの動きで変わってきたところだね」と進化の跡を口にする。体つきも良くなった。「夏を越してトモに力強さが出た。全体のシルエットを見ると成長したなと感じる」と変化に目を細める。

 パートナーの蛯名も春とは違ったイメージを抱いている。最終追いには騎乗しなかったが、1週前の6日にコンタクトを取った。「順調に夏を越せたようだね。トモがしっかりして、全体のバランスが良くなっている」と体調の良さを実感し、ひと回り大きくなった姿に納得の表情を見せる。

 中山ではホープフルS7着、弥生賞6着と2戦2敗。さらに先週、レコードが連発した高速馬場が待ち受けるが「下のクラスの馬ではないし、そんなことは言っていられない」と迎え撃つ立場を強調。そこにトライアルムードはうかがえない。

 進むべき道を決める大事な一戦になる。菊花賞(10月21日・京都)か、天皇賞・秋(10月28日・東京)か。いずれにせよ、GIで主役を張れる力を備える。「秋の初戦でどんな競馬をしてくれるか楽しみ」と指揮官。中山のトライアルをステップにGI制覇へ。府中で鼻差2着の無念を味わった素質馬が、パワーアップしてターフに帰ってくる。

提供:デイリースポーツ

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