ダイワレーヌなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2012年10月18日 17:35

福永祐一騎手を背にCWで3頭併せを行ったダイワレーヌ(中)(撮影:井内利彰)

 ここ2週の栗東は厩務員レクレーション、月曜開催などの影響があり、火曜日全休→木曜日追い切りという流れが続いていた。それがようやく通常通りに戻り、17日水曜日に追い切りが一気に集中。18日は閑散とした調教馬場という感じになった。

 その18日が前日からの降雨で馬場が重い状態。調教中にも雨が降るなど、結果的には17日に追い切りが集中してよかったのではないだろうか。ウッドチップ馬場の状態に関しては、各種類の解説を参考にしていただきたい。

【坂路/4F51.9秒】
 今週の一番時計は17日にオールブランニュー(栗東・湯窪幸雄厩舎)がマークした4F49.8秒。これ以外にも4F52秒以下をマークした頭数は多く、ウッドチップの状態は良好だったと判断してよい。ただ18日に関しては馬場が重く、いつもは4F52秒で動くオリービン(栗東・橋口弘次郎調教師)が4F55.8秒。もちろん一杯ではなかったが、それでも時計が掛かる馬場だからこその数字なので、ここは馬場差をつけた。

 走りやすい馬場ではあったものの、ショウリュウムーン(栗東・佐々木晶三厩舎)がマークした4F52.0〜3F38.1〜2F24.7〜1F12.4秒は最初から最後まで速いラップを踏んでおり、非常に優秀な時計。現時点で480キロ以上と馬体重が少し重くなっているが、シルエットは決して太くない。またこの追い切りで馬にも来週がレース(スワンSを予定)だと分かるはずなので、仕上がり良好で出走できそう。

 なお今週の馬場差は17日は先週から回復した『+0.0秒』、18日は降雨の影響を受けた『+1.0秒』で観測している。

【CW/5F66.5秒】
 17日の朝一番は特殊ゼッケン(今週、来週のG1に出走登録している馬が着用)を着けている馬が多く、あそこでもここでもG1の追い切りが、なんて状況。いよいよ秋本番という感じになってきた。

 G1組も気になるが、いよいよ新馬の大物も出陣態勢が整ってきた。ダイワスカーレットの初仔としてPOGでも大注目のダイワレーヌ(栗東・松田国英厩舎)。福永祐一騎手が跨っての3頭併せとなったが、その動きはなかなかのもの。時計は6F87.2秒と全体は速くないが、ラスト1F12.5秒でしっかりした伸び。3頭併せの真ん中に入っていたが、両隣を抜かせないという雰囲気で最後まで駆け抜けており、勝負根性もありそう。あとは速い時計の追い切りでも余裕のある動きを見せることができるかどうか。

 なお今週の馬場差は、17日は先週と同じ『-0.8秒』、18日は降雨の影響を受けた『+0.0秒』で観測している。

【DP/5F64.5秒】
 17日のポリトラックに関しては、先週までと全く同じ見解。ただ18日は降雨の影響でウッドチップ馬場からポリトラックに切り替えた陣営も少なくなかった。またその時計に関しては水分を含んだことで、少し走りやすくなっているように見られた。

 またDコースの芝馬場で追い切られた組も多かったが、ほとんどが新馬。時計の目安としては6F78秒前後、馬なりでこれよりも速い時計を出していれば、新馬でも勝ち負けレベルの数字だと考えてよい。

 なおDPの馬場差は17日が先週と同じ『0.0秒』、18日は降雨の影響を受けた『-0.5秒』で観測している。(取材:井内利彰)

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

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