今週のピックアップステーブルは、カシオペアSに
ヒストリカルを出走させる音無秀孝厩舎。来週のアルゼンチン共和国杯には
オウケンブルースリが出走を予定しており、最後には今朝のゲート試験に合格したリンカーン、ヴィクトリーの半弟
トルストイ(父ディープインパクト)のお話しを音無秀孝調教師に伺いました。(取材・写真:井内利彰)
10月28日(日)京都11R カシオペアSに出走予定の【
ヒストリカル】について
―休養明けの前走神戸新聞杯は+22キロの馬体重でしたね?
「大幅に増えていましたが、デビュー時の馬体重からは6キロ増えただけ。ダービー時の体重が減りすぎていただけなので、太目ということは全くありませんでした。むしろ、もっと増えても良かったと思います」
―敗因は休養明けや馬体重ではないということでしょうか?
「やっぱり2400mは長いんでしょうね。守備範囲は2000mまで、一番いいのは1800mでしょう。重賞勝ちと重賞2着があるんですから。この馬の長所は直線での切れ味。それを活かすためには1800mがベストでしょう」
―本来なら天皇賞秋に出走しても面白い存在だったと思いますが?
「賞金順位的に使えるかどうか分からない状況だったので、ここを使うことになりましたが、可能なら天皇賞秋に出走させてみたかったですね。将来的なことを考えても、オープン特別のここはなんとか結果の欲しいレース。今後はカンパニーのようにマイル、1800m路線を歩むつもりなので、使えるかどうかという心配をしなくていいように、しっかり賞金を加算して欲しいですね」
11月4日(日)東京11R アルゼンチン共和国杯に出走予定の【
オウケンブルースリ】について
―前走京都大賞典は2着でした。
「中間の調教状態が思ったように良化してこなかっただけに、どの程度走ってくれるか半信半疑なところがありましたが、最後まで見せ場十分のレースぶりでしたね」
―使われてからの状態はいかがでしょう?
「やっぱり良くなってきましたね。追い切りの動きも変わってきましたよ。ただ今回はハンデ戦。状態はいいと思うんですが、どのくらいの斤量を背負うかというあたりがポイントになるんじゃないでしょうか」
10月26日のゲート試験に合格した【
トルストイ】について
―今朝のゲート試験は
サンライズシルバー(父チチカステナンゴ)と2頭で受けていましたが、結果はどうだったんでしょうか?
「無事合格しましたよ。ただゲートの出はそんなに速くないですね。そんなにやるつもりもなかったので、合格すれば十分なんですが、これからしっかり調教を積んでから、そんな感じです」
―重賞3勝のリンカーン、皐月賞馬ヴィクトリーの半弟ということで、ファンの間でも注目の新馬ですが?
「もちろん私も今年の2歳馬ではトップクラスの期待をしています。ただ現時点でどうこう評価できるほど調教をやっていませんので、これからですね。今のところは5回京都の最後の方、芝の中距離あたりでデビューできればと考えています」