底が知れない外国産馬だ。エイシンラトゥナはデビュー戦を2番手から抜け出して勝利を飾ると、続くダリア賞では果敢にハナを奪って、そのまま押し切った。
いずれも首差の接戦だけに、米盛助手は「勝ち方は地味だし、見ている方はヒヤヒヤですけどね」と苦笑いを浮かべながらも「スピードはあるけど、スプリンターというタイプではないですね。しぶといです」と特徴を挙げる。先行力と勝負根性を兼ね備え、後ろから来られても、もうひと伸びをする。単なる逃げ馬ではない。
今回は初の東京マイル戦。距離はデビュー戦で、左回りも中京、新潟と経験済みなだけに、「1400mの前走はテンに急がしたので、マイルの方が合っていそう。コースは問題ないと思います」と全く気にはしていない。
前走後は放牧に出して、ここに照準を合わせて調整を重ねた。「少し背が伸びたし、体にボリュームも出てきた」と3か月の間にも成長を感じ取る。「相手が強くなるが、ここで頑張れるようなら、先々が楽しみになる。能力が高いので期待している」。ニューヒロインとして、府中でその名をとどろかす。
提供:デイリースポーツ