23日、船橋競馬場で行われた日本テレビ盃(3歳上、交流G2・ダート1800m、1着賞金4000万円)は、石崎隆之騎手騎乗の1番人気ナイキアディライト(牡4、船橋・出川龍一厩舎)がスタート直後から先頭に立つと、直線は2番手追走の4番人気アジュディミツオーとの一騎打ちになったが、終始リードを保ち1/2馬身つけて逃げ切った。勝ちタイムは1分49秒7(不良)。さらに5馬身差の3着は好位追走の3番人気ストロングブラッド。4着には5番人気トーシンブリザードが入り、2番人気に支持されたアンドゥオールは、好位外目を進出したが、直線伸び切れず5着に敗れた。
勝ったナイキアディライトは、父ディアブロ、母ナイキアラモード(その父スリルショー)という血統。父の産駒には、02年兵庫ジュニアグランプリ(交流G3)を制したエースインザレース(牡4、栗東・鮫島一歩厩舎)がいる。02年9月に船橋競馬でデビュー2連勝した後、中山競馬場でのベゴニア賞、ひいらぎ賞(共に2歳500万、芝1600m)に出走するも6、8着に敗退。翌03年からはダート路線に戻ると、1月のブルーバードC(南関東G3)から京浜盃(南関東G2)、羽田盃、東京ダービー(共に南関東G1)を連勝し、南関東2冠を達成。続くジャパンダートダービー(交流G1)では、ビッグウルフ、ユートピアから0.2秒差の3着に好走も、その後は勝ち星から遠ざかる。前々走のかしわ記念(交流G2)で約1年ぶりに勝利すると、前走の帝王賞(交流G1)ではアドマイヤドンのハナ差2着に好走していた。今回の勝利で交流重賞は2勝目、通算成績は17戦8勝(うちJRA2戦0勝)。
鞍上の石崎隆之騎手は、98年アブクマポーロ、00年サプライズパワーに続き、同レース6勝目。管理する出川龍一調教師は、同レース初制覇。なお、98年アブクマポーロから、船橋勢、中央勢が交互に優勝していたが、今年もそのジンクスが続くことになった。