滞在20日目ですっかり栗東の雰囲気に慣れた
サンブルエミューズが、CWで軽快な動きを披露した。同じく阪神JFに登録している
トーセンレディを2馬身追走。津村の手綱は押さえられたままだったが、馬自らが前を捕らえにいって並入した。6F69秒6-40秒3-13秒1のタイムを確認した鞍上は「ちょうどいい。持ったままでも、はじけそうな感じでした」と極上の切れ味を感じ取る。見届けた加藤征師は「環境への対応は体力のあるトーセンの方が上だと思ったけど、3週間で逆転した。落ち着いているし、いい動きだった」と満足そうにうなずいた。
大舞台に向けて鞍上の手配が難航したものの、ここで新婚ほやほやの津村が一念発起して師に直訴。「勝てるのか?」という問いかけに、「大丈夫です。殴られてもいいから乗せてほしい」と気合満点の回答でコンビ結成が決まった。「逃げても強い勝ち方をしているけど、最大の武器は切れ味。決めつけずに乗りますよ」と、津村は馬との呼吸を合わせることに専念する。デビュー9年目で迎えた最大のチャンス。伴侶を得てひと回り成長した津村が、男を上げるときがきた。
幸を背に栗東坂路一番乗りを果たした
エイシンラトゥナは、
ジャミール(6歳OP)に4馬身先着した。4F54秒3-39秒5-13秒4。松元師は「馬は本当に良くなっている。順調です」と満足そうな表情を浮かべた。前走は控える競馬をしたが「ためると脚を使う感じはするが、行きたがったら無理をしなくてもいい」と幸に全てを託す構えだ。
提供:デイリースポーツ