道中後方待機のシルクフォーチュンが直線で鬼脚が炸裂して重賞3勝目を上げる。/カペラS(撮影:下野 雄規)
9日、中山競馬場でJRA唯一のダートスプリント重賞・カペラS(3歳上・GIII・ダ1200m)が行われ、道中はいつも通りの後方待機策で進んだ横山典弘騎手騎乗の4番人気シルクフォーチュン(牡6、栗東・藤沢則雄厩舎)が4コーナー大外を回って最後の直線へ。直線半ば、瞬く間に一気の末脚で他馬を呑み込んでの追込みが炸裂。ゴール前で間を割って伸びてきた3番人気エーシンウェズン(牡5、栗東・野中賢二厩舎)に3/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分10秒8(良)。
さらに1.3/4馬身差の3着争いは2頭による大接戦となり、後方待機からゴール前一気の伸び脚で追い込んだ8番人気シセイオウジ(牡5、美浦・宗像義忠厩舎)が、12番人気マルカバッケン(牡5、栗東・増本豊厩舎)にハナ差先着。
なお、1番人気ティアップワイルド(牡6、栗東・西浦勝一厩舎)は5着、2番人気スリーボストン(牡5、栗東・藤岡範士厩舎)は先行するも13着に大敗している。
勝ったシルクフォーチュンは、父ゴールドアリュール、母シルクエスペランサ、その父Alwuhushという血統。今年はじめの根岸Sで優勝、フェブラリーSでも2着と健闘したが、以降は6着、5着、前走武蔵野Sでも11着といいところなく敗退。2011年6月以来、久しぶりの1200m戦出走となった今回は横山典弘騎手得意の追込み作戦が見事に決まって、自身3度目の重賞制覇。通算8勝目となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆シルクフォーチュン(牡6)
騎手:横山典弘
厩舎:栗東・藤沢則雄
父:ゴールドアリュール
母:シルクエスペランサ
母父:Alwuhush
馬主:シルク
生産者:中地義次
通算成績:30戦8勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:2012年根岸S(GIII)