26日、阪神競馬場で行われた神戸新聞杯(G2、芝2000m)は、安藤勝己騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝150円)キングカメハメハ(牡3、栗東・松田国英厩舎)が後方待機から4角で外に持ち出すと、好位追走していた3番人気ケイアイガードを1.1/4馬身差し切り快勝した。勝ちタイムの1分59秒0(良)はレースレコード。さらに1.1/4差の3着には最後方から直線追い込んだ2番人気ハーツクライが入った。なお、同レースの上位3頭には菊花賞(G1)の優先出走権が与えられる。
勝ったキングカメハメハは、父Kingmambo、母マンファス(その父ラストタイクーン)という血統で、半兄に00年サンタアニタダービー(米G1)を制したザデピュティ The Deputy(牡7、父Petardia)がいる。今回の勝利で、2月のすみれS(OP)から5連勝となり、毎日杯(G3)、NHKマイルC、日本ダービー(共にG1)に続き重賞4連勝となった。通算成績は8戦7勝(重賞4勝)。同レースは3年連続で前走が日本ダービー(G1)出走馬の優勝となるが、日本ダービー馬の優勝は初めてとなる。
鞍上の安藤勝己騎手は同レース初制覇。19日にレクレドールでローズS(G2)を制しており、2週連続の重賞制覇となった。なお、20日にはパーソナルラッシュでダービーグランプリ(交流G1)を制している。今年は、キングカメハメハでのG1・2勝の他に、アドマイヤドンでフェブラリーS(G1)、ツルマルボーイで安田記念(G1)を制すなどJRA重賞9勝目(うちG1・4勝)で、通算29勝目(うちG1・6勝)。管理する松田国英調教師は、00年フサイチソニック(牡7)に続き、同レース2勝目。今年はキングカメハメハでの重賞4勝の他に、ダイワエルシエーロでオークス(G1)、クイーンC(G3)を制しており、今年6勝目。通算では32勝(うちG1・6勝)となった。