直線でのたたき合いを制したローマンレジェンド(中)=大井競馬場
「第58回東京大賞典・交流GI」(ダート2000m)は29日、大井10Rに12頭で争われ、好位を追走した2番人気
ローマンレジェンドが2分5秒9のタイムで中央、地方を通じて初めてのGIのタイトルを獲得した。前走のJCダートでは4着、連勝が6でストップしたが、快勝で一年を締めくくった。なお、ゴール前で内から盛り返した3番人気
ハタノヴァンクールが2着、1番人気の
ワンダーアキュートは3着に終わった。
内に岩田&
ローマンレジェンド、外に和田&
ワンダーアキュート。残り300mあたりから激しいデッドヒートは続いた。いったんは並ばれてかわされそうになったが、ここからが岩田の真骨頂だ。こん身の手綱でグイッとひと伸びし、最後は内から伸びた
ハタノヴァンクールを半馬身差で退けた。
鞍上は「2番人気だったから(1番人気を)負かしてやろうと思って乗った」と興奮を隠さない。JCダートは1週前の
ジャパンCで騎乗停止処分を受けて手綱を譲っただけに「きょうは勝つために来た。本当にうれしい」と喜びを全開にさせた。
藤原英師は「改めて強さを証明できた。もっと
テッペンを目指せる馬。まだまだ成長するよ」と目を細める。来春のドバイ遠征も浮上するが「オーナーと相談してから。とりあえず、来年の最大目標はJCダート(12月1日・阪神)だね」とリベンジを見据える。次走の明言こそ避けたが、再び無限の夢が膨らみだしたのは間違いない。
提供:デイリースポーツ