鋭い反応で好調ぶりを伝えた。エーシンホワイティは小牧を背に栗東坂路で単走追い。ラスト1Fを仕掛けられると、4F54秒2-39秒3-13秒0をマークした。動きを見届けた松元師は「中1週でそれほどやる必要もないので。いい状態ですよ」と納得の表情を見せた。
消化不良のレースが続いている。「中途半端なレースばかり」。前走も馬場のいい内めにこだわったが、スムーズにさばくことができなかった。そこで追い風になるのが今週からのBコース使用。先行有利を演出していたグリーンベルトを内柵が覆うため、差し、追い込み馬が有利になる可能性があるからだ。「Bコースになるのはいい。“腹を据えて”という競馬を。昨年の中山みたいに」。指揮官は最後方から鋭く突き抜けた春雷Sをイメージする。
テン乗りの小牧も手応えをつかむ。「13秒を切るのを目標にして乗ったけど、今の馬場だからね。なんぼでも動けそうな馬」。背中越しからは重賞ウイナー特有の感触が伝わってきたという。「走りそうな馬」。追い切りにまたがった感触をストレートな言葉で表現し、続けて「はじけそう。切れる馬だと思う。いい雰囲気をしているよ」と賛辞を並べた。
昨年は11月4日に左腓骨を骨折して療養。12月22日のレースから復帰した小牧は「今年、初めて重賞に乗るので。やっと出番がきたかな、って感じ」と笑う。馬が2年10カ月ぶりなら騎手は4か月ぶりの重賞Vへ。人馬が燃えている。
提供:デイリースポーツ