【川崎記念】(JpnI)〜ハタノヴァンクールがワンダーアキュートを抑えて優勝

2013年01月30日 18:27

 川崎競馬場(晴・稍重)で行われたダートグレード競走=第62回川崎記念(4歳以上JpnI・1着賞金6000万円・ダート2100m)は11頭が出走した。

 レースはJRAのタカオノボルが好スタートを切って逃げ、単勝1.3倍の圧倒的1番人気となったJRAのワンダーアキュートが2番手につけ、2番人気のJRAのハタノヴァンクールが差のない3番手となり、スタートで出遅れた3番人気のJRAのグラッツィアが4番手。その後に船橋のカキツバタロイヤル、JRAのクリールパッションが続いた。
 2コーナーを回って2周目に入ったところで逃げていたタカオノボルが下がったため、その内からグラッツィアが交わして先頭へ。2周目の4コーナーの手前でワンダーアキュートの外からハタノヴァンクールが先に動いてグラッツィアを交わしに出て抜け出し、ゴール前で差を詰めたワンダーアキュートに半馬身の差をつけて優勝した。

 勝ちタイムは2分15秒4、勝利騎手はJRAの四位洋文。1馬身半差でグラッツィアが3着となり、タカオノボルが4着。5着はJRAのクリールパッションで、出走したJRA所属の5頭が上位を独占した。

 ハタノヴァンクールは父キングカメハメハ、母ハタノプリエ(母父ブライアンズタイム)という血統の牡4歳栗毛馬。JRA栗東の昆貢厩舎所属。昨年のジャパンダートダービー以来の勝利で重賞2勝目。通算成績は11戦6勝(中央競馬では8戦4勝)となった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ハタノヴァンクール(四位洋文騎手)
「ホッとしました。ストライドが大きい馬なので小回りがどうか、初めての左回りがどうかが少し心配でしたが、馬が頑張って克服してくれました。内枠だったので、あまり内で閉じ込められるのは嫌だったのですが、うまくスッと外に出せました。小回りのコーナーではスピードが落ちるので、3コーナーで勢いをつけて行こうとは決めていましたが、ワンダーアキュートにプレッシャーをかけるような形でうまく行けました。今年はこの馬にとって飛躍の年と思っていますし、頑張って欲しいです」

(昆貢調教師)
「嬉しいですね。何とかゴールまで持ってくれ、という思いで一生懸命応援しました。東京大賞典のあとも順調に調教メニューをこなして来ることができました。あまり早く先頭に立った経験がないので、馬がちょっと戸惑っていたようですが、よくしのいでくれました。今年は上半期の最大目標は帝王賞に置いて、ローテーションを考えたいと思います」

2着 ワンダーアキュート(和田竜二騎手)
「良いリズムで運べました。ただ、3〜4コーナーでの反応がJBCクラシックを勝った時と比べて良くなくて、そこで勝った馬に捲られてしまいました。最後は詰め寄ってくれていますが、リズム良く行けていただけに、反応の部分が足りない感じでした」

3着 グラッツィア(岩田康誠騎手)
「2コーナーで内田さんの馬(タカオノボル)が物見をして、自分の馬がハナに立つ形になった時には押し切れるかと思いましたが、前半で力んだ分最後は一杯になりましたね。上位2頭は強かったですが、最高の競馬ができたと思います」

(取材:大関隼)

提供:ラジオNIKKEI

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