3月2日(土)に中山競馬場で行われるオーシャンS(GIII・芝1200m)に出走予定の
サクラゴスペル(牡5・尾関知人厩舎)と
エバーローズ(牝4・武藤善則厩舎)、
ラフレーズカフェ(牝4・小島太厩舎)について、各陣営のコメント。
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サクラゴスペルについて、尾関知人調教師。
「前走のラピスラズリS(OP)は1200mのレースでしたが、それまで勝ち星がなかった距離でも、こちらが想像していた以上に強い勝ち方をしてくれました。デビューから横山(典)騎手が手綱を取ってくれることが多かったのですが、彼からいろいろアド
バイスももらい、馬も良くなってきています。1200mをあれだけ走ったということもあり、調教の感じや雰囲気など、細かいところも含めてマイラーからス
プリンターになってきたかなという印象があります。昨年の秋口から480キロ台と体が増えてきていて、気持ち重いのかなと思いましたが、体型的な部分もス
プリンターらしくなってきたような気もしていますし、今週の追い切りはある程度やっていますので、極端に重いということはないと思いますよ。息遣いも含めて、予定通り、しっかりと調整できました。
3月24日の高松宮記念を念頭に置いていますので、前走で経験した中山の1200mから始動すれば、馬の負担もあまりなく、次に向かえると思います。競馬を使う前は優等生だったのですが、レースを経験して競走馬として目覚めたのか、気性が激しくなりましたね。気分によっては、前を通った人にかぶりついたりと、危ない部分もありますよ(笑)。でも走る馬というのは、そういう面がありますからね。今回はス
プリント路線で実績のある馬も出走してきますし、胸を借りるつもりで臨みますが、地元ですから、しっかりと良い競馬をしたいですね。そして
サクラゴスペルの競馬が出来ればと思っています」
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エバーローズについて、武藤善則調教師。
「10月21日の前走(轟S・準OP・芝1000m・1着)後は、リフレッシュ放牧に出しました。昨年は新潟千直で3連勝しているように、直線競馬のイメージがあると思いますが、1週前にポリトラックで出した時計が圧巻でしたし、調教通りの走りができれば、コーナーのあるコースでも大丈夫だと思います。今週の追い切りは3ハロンでしたが、動きは良かったですし、体もできています。レースでは枠順などいろいろ条件はあるのでしょうけど、先行することになると思います。ケンカしないで競馬をしてほしいですし、前残りの展開になってくれればと思っています」
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ラフレーズカフェについて、小島太厩舎の小島良太調教助手。
「前走のサンライズS(準OP・芝1200m・1着)後、ダメージはさほどありませんでしたが、3日ほど楽をさせてから普通の調教を再開しました。ここまで順調に来ています。今週の追い切りの動きも抜群で、騎乗した助手が“怖いくらい”と言っていました。掻き込むようなフットワークで力強さが出てきましたし、絶好調だと思います。これまで成績が安定しませんでしたが、終いに徹して直線で伸びてくるという競馬をするようになってきたことが大きいですね。2連勝した前2戦の勝ち時計は全く同じですが、上がり3ハロンの時計が、約1秒違うように、どんなペースでも対応できるようです。中山1200mは得意ですが、時計がかかる馬場の方が良いので、馬場が渋ればさらにおもしろいと思います」(取材・写真:佐々木祥恵)