栗東CWの直線、はるか前を行く2頭の間を目がけてサマリーズが猛然と追い上げた。外のノーブリー(4歳500万下)には半馬身ほど遅れたものの、内のタイキアセンブリー(3歳新馬)とは併入。6F81秒5-38秒8-12秒2と時計も悪くはない。それでも陣営のジャッジはちょっぴり辛口だった。
併走での遅れについては「かなり追走していたし、内へ入る予定が、他厩舎の馬がいて外に回らされたから」と意に介さない藤岡健師。だが一方で「しっかり調教をやっているけど、体がまだトライアル(仕様)のような感じ」と首をひねる。
藤岡佑も「毛ヅヤがさえなくて」と話すように、破竹の3連勝で全日本2歳優駿を制し、2歳ダート王に上り詰めた当時ほどの出来にはない様子だ。「スピードがあり、コントロールも利く。芝も距離も心配していないんですが、仕上がり途上なので…」。今回は静観が賢明かもしれない。
予定通りの内容で、シーブリーズライフが態勢を整えた。ハロー(馬場整地)直後の美浦W。外めを馬なりでゆったりと流し、4F55秒6-39秒9-13秒2をマーク。菊川師は「先週やってあるからね。すごく落ち着いている」と満足そう。「どう?」と尋ねてきた主戦・田中勝に「バッチリだよ」と笑顔を返すと、「輸送も問題ないし、いい競馬を期待したいね」と意欲をのぞかせた。
提供:デイリースポーツ