重たい馬場は徐々に回復…今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2013年03月07日 14:15

有馬記念2着のオーシャンブルー、帰厩後初追い切りで好時計マーク(撮影:井内利彰)

 周期的に雨が降っていた最近の栗東だが、先週末から今週にかけては目立った雨も降らず、日照時間の多い日も続いた。それだけに、5日の時点でも坂路馬場の逍遥馬道に敷き詰められたウッドチップは表面上乾いていたのだが、6日の追い切りでは時計が出やすいという馬場にまでは回復していなかった。

 引き続き天候の良かった7日は坂路馬場に限らず、CWコースでも時計が出る馬場になっていたので、このまま雨が降らなければ、来週の追い切り時には平穏とした追い切り時計が出そうな気がする。

【坂路/4F51.9秒】
 6日の一番時計は4F51.9秒のメイショウデイム(栗東・佐山優厩舎)。そして7日の一番時計は4F50.3秒のエーシングランダム(栗東・小崎憲厩舎)。7日は51.9秒より速い時計をマークした馬が他に2頭おり、ウッドチップの状態は確実に乾いて、平常時の時計が出るものへ変化していると見てよい。

 全体の馬場差こそ、先週よりは軽くしているが、ラスト2Fで時計を要す馬が多いのは、先週とあまり変わらない。ただ、負荷が一番きつくなるこの場所でしっかりと動けているような馬は、実戦でもしっかりと走れるタイプが多いので、4F52.7〜2F25.2秒をマークしたフィリーズRに出走を予定しているティズトレメンダス(栗東・佐山優厩舎)のように、4F53秒前後、2F25.5秒以下で動けているような馬は好調だと判断できるだろう。

 前記したように、6日と7日では好天が続いたことで、時計の出方が違っていた。よって馬場差も6日を『+1.5秒』、7日を『+0.8秒』で観測している。

【CW/5F66.5秒】
 先週の時点から、時計が掛かる馬場ではなかったCコース。それだけに天候が回復したからといって、極端な時計の出る馬場ということはない。むしろ雨が降っても、基準時計より速い時計が出ているので、それが変わりない状態といったところ。

 7日の朝一番の追い切りには、2012年有馬記念2着馬オーシャンブルー(栗東・池江泰寿厩舎)が登場。フォゲッタブル、サトノノブレスとの3頭併せで、それを最後方から追走する内容。直線最内に潜り込んだが、フォゲッタブルが早々に失速して、最後はサトノノブレスとの追い比べ。相手の手応えが優勢で、最後は遅れる形での入線となったが、帰厩して最初の追い切りとしてはこんなものだろう。時計も6F84.7〜5F67.9〜4F52.8〜3F38.7〜1F12.2秒とラストに速い時計をマークできている。

 坂路馬場は6日と7日で馬場差に違いをつけたが、CWコースは両日変化なし。馬場差は先週と同じ『-1.0秒』で観測した。

【DP/5F64.5秒】
 今週は天候が良かったこともあり、追い切り頭数も100頭を切って、通常時に近付いてきた。

 今週のDP追い切りで特に目立ったのが、レアヴェントゥーレ(栗東・森秀行厩舎)。テンから速いペースで飛ばしていったが、最後の直線では3頭併せの真ん中に入って、涼しい顔。鞍上が浜中俊騎手ということもあったのだろうが、実に走りやすそうな、動きやすそうなフットワークだった。

 あとはキングブレイク(栗東・羽月友彦厩舎)。こちらはCWコースでも速い時計を出すタイプなので、軽いポリトラックなら当然ともいえる素軽い動きだったが、その軽快さは印象に残った。

 馬場差は6日、7日ともに先週と同じ『-1.0秒』で観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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