ゴールドシップが圧巻マクリで重賞6勝目。天皇賞(春)へ向けての視界良好を思わせる会心の勝利となった
17日、阪神競馬場で阪神大賞典(4歳上・GII・芝3000m)が行われ、昨年の皐月賞・菊花賞・有馬記念を制したゴールドシップ(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)が、目標とする天皇賞・春に向けて今年の始動戦として登場。
レースは、単勝1.1倍という圧倒的な1番人気に推されたゴールドシップが、お馴染みのモッサリとしたスタートから出遅れて、1周目では9頭立ての最後方を追走する展開。2周目の向正面で9頭の馬群全長が15馬身近くと広がる中で、2週目の3コーナー過ぎから外々を一気に押し上げてマクりながらのロングスパートを開始。連れて内から併せた2番人気ベールドインパクト(牡4、栗東・大久保龍志厩舎)とともに最終の4コーナーで先頭に並びかけ、残り200mで単独先頭に立って、後方追走からゴール前で追い込んだ3番人気デスペラード(牡5、栗東・安達昭夫厩舎)に2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分5秒0(良)。
さらに1馬身差の3着に、2番手追走から最後まで踏ん張り通した5番人気フォゲッタブル(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)が入った。
勝ったゴールドシップは、父ステイゴールド、母ポイントフラッグ、その父メジロマックイーンという血統。GI3勝を挙げて迎えた今年の緒戦は相手関係からも「負けられない一戦」。レースでは、勝負処で他馬を次々となぎ倒し、トレードマークの「強烈マクリ」を決めて6度目の重賞制覇を難なく達成。次走・春の天皇賞へ向けての視界良好を思わせる、会心の勝利となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆ゴールドシップ(牡4)
騎手:内田博幸
厩舎:栗東・須貝尚介
父:ステイゴールド
母:ポイントフラッグ
母父:メジロマックイーン
馬主:小林英一
生産者:出口牧場
通算成績:11戦8勝(重賞6勝)
主な勝ち鞍:2012年皐月賞(GI)、菊花賞(GI)、有馬記念(GI)