福山競馬が63年間の歴史に幕、ビーボタンダッシュがラストを飾る。鞍上の三村展久騎手は右手を挙げてガッツポーズ/ファイナルグランプリ(提供:福山競馬)
24日、1949年(昭和24年)9月18日の開設以来、63年間の長い歴史に幕を閉じる福山競馬場で、第6回ファイナルグランプリ(4歳上・ダ1800m・1着賞金200万円)が行われ、道中3番手を追走していた三村展久騎手騎乗の1番人気ビーボタンダッシュ(牡8、福山・小嶺英喜厩舎)が、4コーナーで逃げ込みを図る7番人気ホッカイキコチャン(牝4、福山・松本満夫厩舎)に並びかけると、最後は2頭でのマッチレースを展開。ゴール前の残り50mでは、ビーボタンダッシュが抜け出し、最後はホッカイキコチャンに1馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分57秒3(良)。
さらに6馬身差の3着に、5番人気アグリノキセキ(牡4、福山・高本友芳厩舎)が入った。なお、2番人気フレアリングマリー(牝5、福山・小嶺英喜厩舎)は4着、3番人気サマースピード(牡7、福山・徳本慶一厩舎)は6着に敗れている。
勝ったビーボタンダッシュは、父クロフネ、母フサイチエレガンス、その父Rahyという血統。通算49戦目で、嬉しい重賞初制覇で通算4勝目。
開催最終日の福山競馬は、朝の第1レースから11レースまでは、「ありがとう福山競馬」と銘打ってレースが開催されて、小さなスタンドも大入り満員の大観衆。最終レースとなったファイナルグランプリは、4月からは大井への移籍が決定している当地のホープ・三村展久騎手とビーボタンダッシュを先頭にして、フルゲート10頭と10名の騎手が最後のゴール板を続々と通過。63年間の長い歴史に幕を下ろした。
【勝ち馬プロフィール】
◆ビーボタンダッシュ(牡8)
騎手:三村展久
厩舎:福山・小嶺英喜
父:クロフネ
母:フサイチエレガンス
母父:Rahy
馬主:村上卓史
生産者:社台ファーム
通算成績:49戦4勝(JRA27戦1勝、重賞1勝)