2010年きさらぎ賞勝ち馬のネオヴァンドームが引退、今後は種牡馬へ(写真はきさらぎ賞優勝時)
5日、2010年のきさらぎ賞など通算4勝を挙げたネオヴァンドーム(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)が競走馬登録を抹消し、現役を引退することが明らかとなった。今後は種牡馬となる予定。
同馬は2009年10月18日の新馬戦(京都芝1600m)でデビューし2着。初勝利は、4戦目の未勝利戦(京都・芝1800m)で初勝利を挙げた。そして、直後に挑戦したきさらぎ賞では、5番人気ながら、有力各馬を沈めて重賞初勝利を飾った。その勝ち振りから、クラシックでの活躍が期待されたが、皐月賞・菊花賞のいずれも目立った成績は残せなかった。
古馬になると、主に中距離路線のレースに出走することが多くなり、その中でも京都芝1800mに出走する時だけは、別馬のように力を発揮した。結局、初勝利・重賞勝ち、3勝目(2011年都大路S)、4勝目(2012年都大路S)と、全ての勝ち鞍を挙げたことになる。一方では、他のコースに出走すると凡走が続くという、極端なまでのコース巧者ぶりを発揮していたが、先日3月31日のダービー卿CT(14着)を最後に引退が決まった。
今後は、父ネオユニヴァースの後継種牡馬として活路を見出すことになる。
【プロフィール】
◆ネオヴァンドーム(牡6)
厩舎:栗東・藤原英昭
父:ネオユニヴァース
母:プリンセスカット
母父:トニービン
馬主:小林仁幸
生産者:社台ファーム
通算成績:25戦4勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2010年きさらぎ賞(GIII)