横山典を背に美浦Wで追い切られたフラムドグロワール
十分な充電期間が
フラムドグロワールには“特効薬”となった。1番人気に推された年明けの京成杯で10着に完敗。レース後、百戦錬磨の藤沢和師がチョイスしたのは待ちの姿勢を貫くことだった。「休養させたことで全体的に良くなった」。この言葉は最終追い切りの動きにも表れていた。
美浦Wで
シェーンメーア(3歳未勝利)との併せ馬。5Fから追走して直線で内に入り、最後は余裕を持って1馬身半の先着を決めた。5F68秒4-38秒9-13秒2。目を引く動きの良さに、トレーナーは「さすがはGIに使う馬。いい動きだった」と満足感を漂わせる。3カ月半ぶりでも臨戦態勢に抜かりはない。
前走は1月14日に行われるはずだったが、降雪により1週間順延に。競馬場へ移動したあとのハプニングで、短期間で輸送が続き体調を崩してしまった。そのあたりも考慮して、今回はレース前々日の3日に府中へ輸送してリスク軽減の策を取る。「輸送がトラウマになっているといけないので早めに移動する」と、万全の対策を講じる。
「朝日杯FS(4着)は中山マイルで枠順((12)番)を考えれば悪くはなかったし、東京では2戦2勝といい競馬を見せている」と藤沢和師は舞台変わりをプラスにとらえている。ポテンシャルの高さは引けを取らない一頭。前走の敗戦を糧にして、GIで大きく飛躍する。
提供:デイリースポーツ