フェイトフルウォーが引退へ、オルフェ世代で重賞2勝

2013年06月21日 18:03

引退が決まったフェイトフルウォー(写真は2011年のセントライト記念、撮影:下野雄規)

 21日、2011年の京成杯とセントライト記念を制し、翌年の天皇賞・春(13着)を最後に休養していたフェイトフルウォー(牡5、美浦・伊藤伸一厩舎)が左前脚屈腱炎のため引退することが明らかとなった。馬主である、社台サラブレッドクラブのホームページで発表された。なお、今後については未定。

 フェイトフルウォーは、2010年10月10日の新馬(東京芝1800m)でデビューし、返し馬の際に放馬するアクシデントがありながら、レースでは後続を完封して初勝利。その後は、東スポ杯2歳Sで後のGI馬サダムパテックの3着、続くホープフルSでも世代の活躍馬ナカヤマナイト・ベルシャザールから差のない3着と、2歳秋から中距離戦線で高い素質を垣間みせていた。

 重賞初勝利は年明けの京成杯で、着差はハナ差の辛勝も3番手追走から力強く押し切ってみせた。この勝利により、皐月賞でも好勝負を期待されたが、震災の影響で皐月賞は東京競馬場で行われたこともあり、直行したクラシック初戦は12着。ダービーでも13着で春を終えた。

 ひと夏を越え、秋初戦はセントライト記念を選択。春2走の低迷や、素質馬が揃った一戦ということもあり6番人気の支持に留まったが、直線では鮮やかに抜け出してサダムパテック・トーセンラーら、世代の素質馬を相手に完勝し、改めて存在感を示した。その後は、菊花賞へ駒を進めるも7着、休養を経て挑んだ4歳春の日経賞で8着(3番人気)、天皇賞・春では13着。その後は両前肢の腱しょう炎もあり休養していたが、ここへきて左前脚に重度とみられる屈腱炎を発症し、結局そのまま引退する運びとなった。

【プロフィール】
◆フェイトフルウォー(牡5)
厩舎:美浦・伊藤伸一
父:ステイゴールド
母:フェートデュヴァン
母父:メジロマックイーン
馬主:社台レースホース
生産者:社台コーポレーション白老ファーム
通算成績:10戦3勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2011年京成杯(GIII)、2011年セントライト記念(GII)

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