NHKマイルCで5着に敗れた
ガイヤースヴェルト。2番人気を裏切る形になったが、積極的なレース運びで見せ場はつくった。2走前には後のダービー馬
キズナの2着があり、素質の高さは疑いようがない。
「放牧へ出して、すっかり前走の疲れは取れているし、さらなる成長も感じられます。ここまでは順調ですね」と斎藤師。1週前追い切りは美浦Wで6F80秒9-12秒9(一杯)とハードに追われ、大差追走から古馬に先着を果たした。また、23日は美浦坂路で4F56秒2-13秒8(馬なり)をマーク。連日の乗り込みの効果で、だいぶピリッとした様子がうかがえる。
「ジャパンダートダービー(補欠1位)が第1希望だったけど、こちらへ出走してもいいように、きっちりと態勢は整えてきました」と調整に抜かりはない。持ち味の先行力は小回りの福島で大きな武器となるはずだ。
サンブルエミューズは前走の桜花賞で追い込む競馬。結果は6着に終わったが、上がりは最速を記録し、まずまずの内容を示した。「少し前半に離され過ぎたが、自分の形に徹することができた際のこの馬の脚力を示せたと思う」と加藤征師は冷静に分析。加えて、「今回は福島の開幕週だし、外を回すと厳しいかも。イメージは“内からドン”だね。千八も小回りなら守備範囲だろう」と秘策も口にする。1週前追い切りは美浦Wで6F85秒3-12秒6(馬なり)をマーク。前を行く3頭を目標に、追いついたところがフィニッシュ。軽快な動きで好気配を印象づけた。昨秋の芙蓉Sでは出遅れの不利をものともせず、豪快に差し切って
フラムドグロワールを撃破。気分良く走れれば、牡馬相手でも引けは取らない。
提供:デイリースポーツ