背負う斤量よりペースがカギと師が語るハクサンムーン(撮影:井内利彰)
今週のピックアップステーブルは西園正都厩舎。今週のCBC賞に出走するハクサンムーン、そして、来週の七夕賞に出走を予定しているタムロスカイについて、西園正都調教師にお話し伺いました。
6月30日(日)中京11R CBC賞に出走予定の【ハクサンムーン】について
―まずは前走高松宮記念(3着)の振り返りからお願いします。
戦前は、逃げにこだわる馬が多いという評価でしたが、いざゲートが開いたら、ハクサンムーンにとって、いいペースで逃げることができたレースでした。人気こそ、ありませんでしたが、あのくらいは走れる馬だと思っていましたよ。
―今回はハンデ戦。57.5キロという斤量はいかがでしょう?
0.5キロ、重いかなという印象はありますが、G1で好走したわけですから、それも仕方ありませんね。この馬の場合、背負う斤量よりも、自分のペースで逃げることができるかどうかに尽きるでしょう。前半3Fが33秒台なら厳しいかも知れませんが、34秒台なら、十分勝ち負けできると思います。
―3ヶ月ぶりのレースですが、仕上がり状態はどうですか?
前走が6キロ減のレースだったので、今回はプラス体重でのレース、10キロくらい増えていると思います。少し太目かな、という感じもしますが、サマースプリントを使っていく予定なので、このくらいの仕上げでいいと思います。
7月7日(日)福島11R 七夕賞に出走予定の【タムロスカイ】について
―前走エプソムCはハナを切る作戦かと思いましたが、本来はどのようなレースを予定していたのでしょうか?
ジョッキーとも相談して「行けたら行く」という話をしていましたが、ゲートで背中が丸くなった時に、ゲートが開いたので、出遅れました。道中、前が開いた時に位置取りを上げていきましたが、そこで脚を使った分、最後は伸び切れませんでしたね。
―ここまで、6勝を挙げていますが、うち5勝は芝1800m。2000mに関してはいかがでしょうか?
中山芝2000mの常総S(1600万下)を逃げ切っているように、距離に関しては問題ありません。ただ、ゲートをスムーズに出て、すんなりした流れになることが、好走の条件になると思います。状態に関しては、変わらず順調ですし、好走を期待しています。(取材・写真:井内利彰)