未明からの雨で重くなった函館の芝を苦にすることなく、昨年のエリザベス女王杯馬レインボーダリアは力強く伸びた。直線で先行するムーンメイヴン(3歳未勝利)の内に入り、ビッシリと体を併せる。格下相手に意外と手こずったが、鞍上が両手で手綱を押して、首差かわしてフィニッシュ。5F64秒4-35秒6-11秒6の好タイムをマークした。「そんなに速かったの?」と二ノ宮師は驚きながらも「逆に相手の方が頑張ったね」と表情を崩した。
毎年、夏の函館で実績を上げている。今年はGI馬として登場。「晩成タイプなのかな。昨年の秋ぐらいからすごく良くなってきた。だから衰えなんて感じないよ」と篠原助手は、6歳牝馬のさらなる成長を口にする。指揮官も「とにかく馬がやる気になっている。こっちの水も合うし、いい時の状態に近づいているね」と手応え十分。秋へ向けて得意の舞台で弾みをつける。
メイショウウズシオは函館Wで好気配をアピール。力のこもったフットワークで最後までリズム良く駆け抜けた。5F65秒6-38秒6-13秒7に「下が悪いから時計はかかったけど、順調にきている」と四位はうなずいた。ここまでコンビを組んで3戦。(11)(8)(3)着と一戦ごとに着順&内容が良化している。「1F延長もいいし、道悪も大丈夫。ロスなく運べれば」とさらなる前進を狙っていた。
提供:デイリースポーツ