小倉記念・レパードS、重賞レース展望・見どころ

2013年07月29日 14:19

充実著しいマイネルラクリマ(写真は2013年七夕賞優勝時、撮影:下野雄規)

 今週末、中央競馬の重賞レースは、8月4日(日)に小倉で開催を彩る伝統のハンデ戦・小倉記念と、同日の新潟では、過去にトランセンド・ホッコータルマエらGI馬を輩出するなど3歳ダート馬にとっての登竜門となりつつある、レパードSが行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。

■8/4(日) 小倉記念(3歳上・GIII・小倉芝2000m)
 マイネルラクリマ(牡5、美浦・上原博之厩舎)は、前走・七夕賞では3コーナーで先頭に躍り出る早目の競馬で重賞2勝目を挙げた。小倉は初登場で斤量も背負うことになるが、近況の充実ぶりからしてもやはり断然の主役候補か。

 エクスペディション(牡6、栗東・石坂正厩舎)は、昨年の覇者。休み明けの鳴尾記念ではトウケイヘイロー・ダノンバラードの間を割って2着と健闘したが、前走・七夕賞では外を回らされたのも響いて7着に敗れた。今回は全6勝中5勝を挙げて得意と小倉コースでの挽回が期待される。

 ダコール(牡5、栗東・中竹和也厩舎)は、昨夏のオープン入り後は小回りコースの重賞で好勝負を続けてきたが、七夕賞では5着に敗れた。ただ、外を回るこの馬には厳しい馬場であった点を踏まえれば、及第点の内容だったか。4戦して連対率100%を誇る小倉コースなら、再浮上のチャンスは十分。

 ラブリーデイ(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は、前走・日本ダービーに出走して勝ち馬キズナから0.4秒差の7着に健闘している。前走こそ格好をつけたが、春は同世代の間で頭打ちの兆候もあっただけに、斤量の恩恵もありそうな古馬との混合戦で上昇なるか。

 ゲシュタルト(牡6、栗東・長浜博之厩舎)は、休み明けの前走・福島テレビOP(福島芝1800m)で2番人気に推されて5着。最近は馬券絡みから遠ざかっているが、ローカル重賞での掲示板も多く、叩き2走目の上昇ムードにも乗じて食い込みを窺う。

 その他、小回り2000mでは安定してきたマックスドリーム(セン6、栗東・宮徹厩舎)や、小倉実績豊富なサトノパンサー(牡5、栗東・南井克巳厩舎)など、「入場無料フリーパスの日」に行われる伝統のハンデ戦。発走は15時35分。

■8/4(日) レパードS(3歳・GIII・新潟ダ1800m)
 ケイアイレオーネ(牡3、栗東・西浦勝一厩舎)は、ドバイ帰りのユニコーンS、大井のジャパンダートダービーで連続3着。今年の序盤は不振傾向にあったが、ようやく復調ムードを示している。再び勢いに乗る今季は、兵庫ジュニアグランプリ以来の重賞2勝目が期待される。

 アムールポエジー(牝3、栗東・野中賢二厩舎)は、川崎の交流重賞・関東オークス(2100m)を5馬身差で楽勝した。6戦目で未勝利を勝ち上がった4月下旬からたった2か月弱で、ホップ・ステップ・ジャンプの勢いそのままに重賞制覇を成し遂げており、同世代の牡馬相手に連勝を狙う。

 オメガインベガス(牝3、美浦・堀宣行厩舎)は、その関東オークスで1番人気に推されて2着。中山ダ1800mでの未勝利勝ち、500万勝ちともに圧巻のレースぶりで制したように、距離短縮の今回はパフォーマンスを向上させたい。

 インカンテーション(牡3、栗東・羽月友彦厩舎)は、春の同世代同士のダート戦ではさほど目立つ存在ではなかったが、近2走は古馬混合の1000万(中京・ダ1800m)に出走して3着・1着と一気に上昇ムードに乗ってきた。得意とする中京コースと同じく、左回りの新潟の重賞でも好走なるか。

 ジェベルムーサ(牡3、美浦・大竹正博厩舎)は、これまでダートで5戦して3勝・2着1回・3着1回。4戦目までは東京マイルで好走してきたが、前走・彦星賞(1000万・福島1700m)は初の右回りと小回り形態、そして古馬混合戦を難なく突破して素質の高さをアピールした。勢いに乗っての重賞初挑戦で、上位進出を目論む。

 その他、出走確率9/12となる抽選対象からは、未勝利時代からつば競り合いを演じるリキサンステルス(牡3、美浦・奥平雅士厩舎)と、ロンギングエース(牡3、美浦・勢司和浩厩舎)など、今後の飛躍を目指す3歳ダート馬が真夏の新潟に集う登竜門レース。発走は15時45分。

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