大種牡馬ストームバード死亡

2004年12月07日 12:42

 7日、大種牡馬ストームバード Storm Bird(牡26)が繋養先のケンタッキー州アシュフォードスタッドで老衰のため、3日の夜に安楽死処分になっていたことが判明した。

 ストームバードは、父Northern Dancer、母がカナダオークス馬South Ocean(その父New Providence)という血統。全姉にノーザネット Northernette(トップフライトH-米G1)、甥にビワシンセイキ(牡6、父フォーティナイナー、かきつばた記念-交流G3)がいる。

 カナダの名馬産家E.P.テイラー氏に生産されたストームバードは、79年の米国キーンランドセールで大馬主R.サングスター氏に100万ドルの高値で落札され、アイルランドの名伯楽V.オブライエン師に預けられた。2歳夏、カラ競馬場の新馬戦(芝6f)を6馬身差で楽勝した後、アングルシーS(愛G3・芝6f)、愛ナショナルS(愛G2・芝7f)、ラークスパーS(愛G3・芝7f)を連勝、さらに2歳チャンピオン決定戦のデューハーストS(英G1・芝8f)も勝利し、通算5戦5勝で英愛2歳牡馬チャンピオンに選ばれた。翌年は、何者かによってたてがみと尻尾を刈り取られる事件や、脚部不安、熱発などのアクシデントが重なり、3歳クラシックシーズンを棒に振る。その後、凱旋門賞出走を目指し、プランスドランジュ賞(仏G3・芝2000m)に出走するも7着に大敗し、引退となった。

 3000万ドルという破格のシンジケートで種牡馬入りすると、英オークス、愛ダービー(英、愛G1)馬のバランシーン Balanchine、仏オークス(仏G1)馬インディアンスキマー Indian Skimmer、サマースコール Summer Squall(プリークネスS-米G1)、プリンスオブバーズ(愛2000ギニー-愛G1)、ブルーバード Bluebird(キングズスタンドS-英G1)、ストームキャット Storm Cat(ヤングアメリカンS-米G1)、さらにスキーキャプテン(きさらぎ賞-G3)などを輩出した。

 後継種牡馬には、米チャンピオンサイアーのストームキャットが君臨し、タバスコキャット(ベルモントS-米G1)、キャットシーフ Cat Thief(BCクラシック-米G1)、ジャイアンツコーズウェイ Giant's Causeway(エクリプスS-英G1)、ヘネシー(ホープフルS-米G1)などを輩出。さらにサマースコールが、カリズマティック Charismatic(ケンタッキーダービー-米G1)、ストームソング Storm Song(BCジュヴェナイルフィリーズ-米G1)などの大物を出している。現在はヨハネスブルグ Johannesburg(BCジュヴェナイル-米G1)などを輩出したヘネシー、カリズマティックが日本で種牡馬入りしており、父系は全世界に広がっている。

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