余力十分に末脚を伸ばした。ハープスターは栗東CWで併せ馬。エイコーンパス(4歳500万下)の3馬身ほど追走する形から、直線で手応え良くパートナーをとらえて1馬身半先着。6F85秒4-39秒5-11秒7のタイムをマークした。
川田は「動きましたね」と納得の笑みを浮かべる。「ここまでは順調です。今週はしまいを動かすことに重点を置きました。気性的にゆったりとしているが、兄(ピュアソウル=現4歳500万下)が引っ掛かり気味の馬だし、これくらいでちょうどいいのかも。とにかく無事に走ってくれれば」と期待を込める。
初戦は直線で外から締められる不利に見舞われたが、しぶとく抜け出して完勝。タフな展開をものにした。「ぶつけられるアクシデントがあった分、今回はちゃんとした競馬ができるかどうかだな。脚を使うまでに時間がかかるので、直線の長いコースはいいだろう」と松田博師は目を細める。粗削りながら、93年の2冠牝馬ベガを祖母に持つ超良血馬。鮮やかな走りで人気に応え、名牝への一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ