デビュー3年目の横山和生騎手(20)=美浦・勢司=は、今夏の函館開催で14勝をマーク。オーラスの先週は6勝の荒稼ぎをした。成長著しい若武者が、上がり馬ルナとのコンビでタイトル奪取に挑む。
ルナは前5走で[4-0-1-0]。鞍上同様に上昇カーブを描いている。「今年の春に小倉を使ってから、良くなってきた。攻めの動きが変わってきましたよね。中山マイル戦だから、枠番も重要になる。見てる方も納得できるような競馬をしたい」と意気込みを語った。
秋の開幕重賞は、くしくも同じ杉浦厩舎の
レオアクティブで、父・典弘も参戦する。重賞での父子対決は12年札幌記念(和生=
ネヴァブション12着、典弘=
ロジユニヴァース14着)以来、2度目。「普段のレースで一緒に乗っているので」と特別な意識はなくとも、注目度は高い。「とにかく、今の僕の立場では一生懸命やるだけ」と全力プレーで父に挑む。
横山典は「北海道でも精力的にケイコをつけていたみたいだな。でも父親としてはとにかく無事に、というのが第一だよ」と息子への思いを口にする。自身にとって3年連続Vがかかる一戦は、昨年の覇者
レオアクティブと引き続きコンビを組む。「背中の関係から斤量は軽い方がいい馬」と昨年比3キロ増のハンデをポイントに挙げた。
ルナ、
レオアクティブとも出来は良好。杉浦師は「父が先に来るのか、子が先か。まあ楽しみだよ」とレースを心待ちにしていた。
提供:デイリースポーツ