2着以下を突き放してトライアルを逃げ切ったセキショウ=中山競馬場
秋華賞TR・紫苑S(芝2000m)は7日、中山11Rに15頭で争われ、宣言通りに注文をつけてハナを奪った6番人気の
セキショウ(美浦・杉浦)が1分59秒3のタイムで逃げ切り勝ち。前半5F通過が59秒8とよどみのないラップを刻んで後続に脚を使わせると、直線入り口で広げたリードを最後まで保ってゴールを駆け抜けた。馬群を割って伸びた2番人気の
リボントリコロールが1馬身半差の2着に入り、上位2頭が秋華賞(10月13日・京都、芝2000m)の優先出走権を獲得。さらに半馬身差の3着は7番人気の
モモトンボ。1番人気の
マコトブリジャールは3番手を追走したが、勝負どころで手応えが怪しくなり8着に敗れた。
(13)番枠から気合一発。ここ一番での積極策が鮮やかに決まった。「他馬の後ろにつくとスムーズに走れない。できれば逃げたい」。レース前に杉浦師が思い描いていた、その通りの展開になった。昨夏の未勝利戦(1着)以来のコンビとなった吉田豊も「すんなり行けましたね。切れる馬にやられるのは嫌だったから、あまりペースを落とさないように乗りました」と、してやったりの表情だ。
「夏を越してもう少したくましくなっているかと思ったけど、あまり変わらないね。うまくケアをしていきたい」と次戦を見据える師のトーンは控えめだったが、その本番の舞台は先行馬有利が
セオリーの京都内回り2000m。再び主導権を握ってアッと言わせたい。
提供:デイリースポーツ