後藤騎手、栗東トレセンで調教に騎乗

2013年09月25日 18:07

NHKマイルC以来、シゲルスダチに跨る後藤騎手(撮影:花岡貴子)

落馬負傷のため昨年9月から休養している後藤浩輝騎手が25日、栗東トレーニングセンターでの調教に参加した。後藤騎手が栗東トレセンに訪れるのは昨年春以来、約1年半ぶり。久しぶりの来訪に栗東トレセンの関係者たちは体調を気遣いつつ復活を喜び声をかけあっていた。

この日はエスポワールシチーなど4頭の調教に騎乗。ひさしぶりに栗東の坂路コースで馬を走らせたが、後藤騎手は「美浦で久しぶりに調教に乗ったときほどの違和感はないですね。すでに美浦では毎日数頭の調教をつけていますしね。もう大丈夫です」と笑顔で答えた。

南部杯で騎乗予定のエスポワールシチーとは初めてコンビを組む。「想像していたより早く仕上がっている感じがしましたね。走りも軽かったです」と好感触を得た様子。

2頭目に騎乗したのは昨年のNHKマイルCでコンビを組んだシゲルスダチ。「今週は競馬(道頓堀Sに藤岡康太騎手で出走予定)なので、しっかり追って欲しい」という西園師の指示どおり、坂路で追い切った。後藤騎手がシゲルスダチに跨るのは落馬したNHKマイルC以来のこと。「ひとまわりボリュームアップして力強くなっていた。ビッシリ追ったけど息の入りもいいし、いい状態で競馬にのぞめそうですね」と、久しぶりに跨った愛馬の状態のよさに目を細めた。

後藤騎手は昨年5月6日、後藤騎手はシゲルスダチに騎乗し挑んだNHKマイルCで落馬。頸椎にひび、頸髄(けいずい)不全損傷の怪我を負った。その後の昨年9月、中山競馬で復帰したが、直後の落馬が原因で第1頸椎、第2頸椎骨折、頭蓋骨亀裂骨折を発症。5時間を要する手術を受けるなど、復帰までの道のりは険しいものだった。

それだけに10月のレース復帰に向けて入念に準備期間を設け、調整してきた。「復帰できるのはもちろん嬉しいです。でも、昨年のこともあるので手放しに喜ぶというより、まず慎重にひとつひとつ騎乗していきたいと思っています。復帰後、最初のGIは南部杯になります。2000年にゴールドティアラで制しているゲンのいいレース。僕自身、あれが中央・地方を通じて初めてGIを勝ったレースでした。今回もぜひ結果を出したいですね」(後藤騎手)(取材・写真:花岡貴子)

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