発走前はゲート入りを嫌がるなど若さが目立ったが、レースではセンスのいい立ち回りを披露。4番人気のサクラパリュール(父サクラプレジデント、美浦・尾関)が牝馬限定の一戦を制し、デビューVを決めた。トップスタートを切ったが、行きたい馬を行かせて2番手で折り合って追走。残り400mで堂々と先頭に立つと、直後から追った2番人気オベーション(2着)に半馬身差をつけてゴールした。勝ちタイムは1分38秒6。さらに1馬身半差の3着は5番人気のエリーザベスト。1番人気のアドマイヤシーマは後方でじっくり構えたが、目立つほどの伸びがなく7着に敗れた。
「ゲート入りを拒否してどうかなと思ったが、いいスピードを見せてくれた」と黛。近親に95年秋の天皇賞馬サクラチトセオーが名を連ねる血統馬に「まだ良くなる余地がある。折り合い面に課題が残るので、そのへんが先々改善されれば」と前を見据えた。
提供:デイリースポーツ