27日、園田競馬場で行われた兵庫ゴールドトロフィー(交流G3・ダート1400m、1着賞金3000万円)は、武豊騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝140円)シーキングザダイヤ(牡3、栗東・森秀行厩舎)が、好位追走から直線最内を突くと、逃げた6番人気ノボジャックをゴール寸前でクビ差捕らえ快勝した。勝ちタイムは1分27秒3(良)。さらにクビ差の3着には3番人気ノボトゥルーが入り、森厩舎所属馬の1、2、3着独占となった。2番人気
ディバインシルバーは、好位追走も直線は伸び切れずさらにアタマ差の4着に敗れた。
勝ったシーキングザダイヤは、父Storm Cat、母は98年
モーリスドギース賞(仏G1)などを制した
シーキングザパール(その父Seeking the Gold)という血統。デビュー戦こそ5着に敗れるも、その後は4連勝でアーリントンC(G3)、ニュージーランドT(G2)を制覇。2番人気に支持されたNHKマイルC(G1)ではキングカメハメハの7着に敗れ、その後は欧州遠征を決行。海外初戦のジュライC(英G1)では12着に敗れ、続く
モーリスドギース賞(仏G1)では母仔制覇の期待がかかるも15着に敗退した。帰国初戦となった前走のとちぎ
マロニエC(交流G3)では、初ダート戦ながら1番人気に支持され3着に終わっていた。今回の勝利がダート初勝利となり、通算成績10戦5勝(重賞3勝、海外2戦0勝)。
鞍上の武豊騎手は、02年ノボトゥルーに続き同レース2勝目。マイネルセレクトで制したJBCスプリント(交流G1)、東京盃(交流G2)、
レマーズガールで制したエンプレス杯(交流G2)、クイーン賞、TCK女王盃(交流G3)に続き、今年の交流重賞は6勝目。管理する森秀行調教師は、
シャドウスケイプで制したクラスターC(交流G3)、ノボトゥルーで制したとちぎ
マロニエCに続き、交流重賞は今年3勝目。JRA勢の上位独占は、02年(1着ノボトゥルー、2着
ディバインシルバー、3着
ヤマカツスズラン)に続き2度目。