伯父は3歳の夏〜秋に急成長した小島太厩舎の01年菊花賞馬マンハッタンカフェ。厩舎ゆかりの良血馬ダービーフィズが、ラスト1冠に間に合った。「デビュー戦(2着)から資質の高さは見せていたけど、全体的にまだ甘かった。今はうんと良くなってきたよ」と小島太師からは自然と笑みが漏れてくる。本格化ムードとともに迎える菊花賞。「1頭化け物みたいな馬がいるだろ」とエピファネイアを持ち上げたが、瞳は輝きを失っていない。「長距離はいいよ。夢中になり過ぎる面がないから。最大の武器だな」と適性には絶対的な自信を持つ。
火曜朝は美浦坂路を1本。「輸送もあるから先週で仕上げた。現状をキープするだけ十分」と態勢は既に万全だ。遅れてきた良血馬が叔父と同様に菊で大輪を咲かせる。
ラスト1冠に賭ける。皐月賞、ダービーともに半馬身差の2着に泣いたエピファネイア。神戸新聞杯で折り合いを克服し成長ぶりを示した。「春は体が幼かった。カローラがF1エンジンを積んでいたようなもの。今はクラウンぐらいになったかな。体のこなしがよくなった」と鈴木助手は説明する。「3000mだし懸念材料はある。でも、どっしりと主役を張ってくれないと困る」と力を込めた。
提供:デイリースポーツ